ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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展覧会情報

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絵になる風景

2022年(令和4年)8月11日(木・祝)-11月6日(日)

風景は人によって異なる現れ方をします。その土地に生まれたのか、旅行者なのか、懐かしいふるさとなのか、いつまでも見ていたい、そんな眺めなのか―その人の出自や思い出の数だけ異なった形で、風景はそれぞれの心の内に現れます。
また、風景は留まることがありません。日々、町並みは変わっていきますし、天災や戦争が一瞬にして景観を奪うこともあります。それらは、建物や自然環境の物質的な変化であるだけでなく、その風景に接した人々が寄せてきた思いや、蓄積してきた記憶といった心情の変遷や喪失でもあります。
風景を描くこと。それは変化したり、失われたり、忘れられたり、うつろっていく世界を、絵という画角の中に留めていく作業といえます。風景の描き手は、外の景観を心の内に捉え、自らの身体と画材を通して、再び外に放出するという、往復を繰り返します。その中で、描き手の内と外は分けがたく混じり合い、混合や融和の果てに、風景は絵になっていきます。
風景を描くということを誰もが一度はしたことがあるはずです。またそれは、美術の歴史の中でもずっと昔から続く営みです。人間にとって、大切な画題である風景。本展では「絵になる風景」をテーマに7名のアーティストの作品を展示します。

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会場ボーダレス・アートミュージアムNO- MA
滋賀県近江八幡市永原町上16(旧野間邸)
開館時間11:00~17:00
休館日月曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料一般300円(250円) 高大生250円(200円)
※中学生以下無料、障害のある方と付添者1名無料 ※( )内は20名以上の団体料金
主催:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~、京都新聞
後援:滋賀県、滋賀県教育委員会、近江八幡市、近江八幡市教育委員会
協力:近江八幡観光物産協会、織り人(Orijin)、マエダクリーニング仲屋店、しみんふくし滋賀、生活介護事業びーと、大和高原 太陽の家

出展者
古久保憲満/衣真一郎/ドゥ・セーソン/畑中亜未/福田絵理/古谷秀男/三橋精樹

本展における新型コロナウイルス対応について

来場される方は以下の対策をお願いいたします。
・体調不良(発熱・咳・咽頭痛・味覚障害などの症状)の方はご来場をご遠慮いただきます。
・マスク着用、こまめな手洗い、アルコール等による手指消毒をお願いします。
・観覧中は、他の人と接触しない程度の間隔を確保してください。(障害のある方等の誘導、介助を行う場合は除きます)
・来場者が多い場合は、入場を制限させていただくことがあります。
・大きな声での会話はご遠慮いただきます。

主催者として、以下の新型コロナウイルス対策を徹底します。
・スタッフは毎日、検温・体調確認を行い健康管理に努めます。
・スタッフはマスク着用の上で案内します。また、こまめな手洗いを行います。
・館内のドア、手すり、トイレなど、手を触れられる箇所の消毒を強化します。
・館内は密閉した空間にならないよう、定期的に換気を行います。

関連イベント

“秋の沖島を描く”写生会

琵琶湖に浮かぶ自然豊かな沖島へ渡り、出展者と一緒に島内を散策。
秋の沖島の風景を描く写生会に参加しませんか?
堀切港まではバスでご案内します。

講師:衣真一郎(画家、本展出展者)
日時:10月29日(土)9:00–18:00ごろ
集合:NO-MA
定員:10名(要予約)
参加費:無料 ※NO-MA観覧料と乗船料(往復1,000円)が別途必要です。

イベントのご予約/お問い合わせ
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
Tel/Fax 0748-36-5018
E-mail no-ma[ at ]lake.ocn.ne.jp ※[ at ]を@に変換してください。

出展者

古久保憲満 Kokubo Norimitsu

《3つのパノラマパーク 360度パノラマの世界「観覧車、リニアモーターカー、ビル群、昔現未、鉄道ブリッジ、郊外の街、先住民天然資源のある開発中の町」》(部分) 2011–16

関心を寄せる物事を次々に取り入れ、社会情勢なども組み合わせながら描く。本展で展示する10mの絵巻物は、古久保が高校一年生から5年半かけて制作した、彼が描いた絵の中でもっとも巨大な作品である。

衣真一郎 Koromo Shinichiro

≪横たわる風景≫ 2021-22

衣が描く絵のベースは、生まれ育った群馬県の山並みや田畑などの風景。そこにはシンプルな形と色に変換された、古墳や静物、家といった風景的要素が散りばめられ、一枚の絵になっている。

ドゥ・セーソン Du Sae Song

《モン族の暮らし ~日常の風景~》 2010–2017

タイの山地には、ベトナム戦争後、ラオスを追われる形で逃れたモン族が住んでいる。もともと文字を持たなかったモン族は、民族の歴史や文化の記録手段として刺繍を用いてきた。モン族としてのルーツを持つドゥ・セーソンもまた、幼少の頃から針と糸を持ち、数々の記憶を紡いでいる。

畑中亜未 Hatanaka Tsugumi

《ライトアップ(1灯)》 制作年不詳

自宅ベランダのガーデンランプが夜に自動点灯したことがきっかけで、「光るもの」に強い関心を抱くようになった。以降、白熱電球や街灯などの照明器具から、稲光やスーパームーンといった自然現象にいたるまで、光るものなら何でも次々と絵にしていった。

福田絵理 Fukuda Eri

《部屋とひとがた、その他のなにか》 2021–22

おぼろげな室内空間を描いている。窓とうっすら漏れ出す光は、向こう側の世界があることを期待させる一方、同時に不穏な気持ちも呼び起こす。「現実ではなく、内側を描いている」と福田はいう。

https://erifukuda.wixsite.com/artworks/

古谷秀男 Furutani Hideo

タイトルなし 2006

1957年、16歳で開拓移民としてブラジルに渡り、1990年頃に帰国。還暦を過ぎた2005年、入所していた奈良県にある福祉施設で、職員の勧めにより絵を描きはじめた。ブラジルと日本の両国で過ごした体験や感覚、記憶を基に、空想を織り交ぜたストーリー性のある絵を多数描いた。

https://ableartcom.jp/furutani-hideo/

三橋精樹 Mitsuhashi Seiki

無題 制作年不詳

一見すると黒々とした平面のように感じられるが、じっくりと覗き込むと、そこには緻密に描写した光景が広がっている。絵の題材は、幼少の頃の記憶や青年期に旅行で訪れた場所、テレビ番組で流れたワンシーンなど多岐にわたる。また、裏面には主にカタカナで絵の内容が詳細に綴られている。

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