

2013年4月27日(土)〜8月11日(日)
「対話」とはなにかと考えたとき、相手と話しあうこと、認めあうことなどが思い起こされるかもしれません。しかし、自己の内面に向き合うことも広い意味での「対話」と言えるでしょう。例えば、絵画や造形などにおける「表現」には、自己との徹底的な対話が潜んでいます。そして、そこから立ち現れた作品と鑑賞者が展示空間において対峙するとき、対話は新たな色彩を帯び始めるのではないでしょうか。
ボーダレス・アートミュージアムNO‐MAは、2004年の開館以降、「アール・ブリュット 」という概念から導き出される作品と、第一線で活躍するアーティストの作品を共に展示し、それらの対比や融和から、人が「表現」することの普遍性を感じてもらう展覧会を開催してきました。
本展では、「対話」というテーマを掲げ、さまざまな創作背景を持つ8名の作家の作品紹介を通じて、「表現」と私たちの日々の営みとをつなげる回路に迫ります。
作品一つひとつと向き合う体験を深めることで、作者の内なる対話に耳を澄まし、空間全体にこだまする対話に身を任せてみてください。そこから浮かびあがる多様で重層的な世界に触れることは、きっと私たちの中にある「まだ見ぬ私」との出会いにつながることでしょう。
会場 | ボーダレス・アートミュージアムNO-MA |
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開館時間 | 11:00~17:00 |
休館日 | 月曜日休館(ただし、祝祭日の場合、翌日休館) |
観覧料 | 一般300(250)円、高大生250(200)円、中学生以下・障害のある方と付添者1名無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
石原峯明/岡本光博/沢井実/坂本三次郎/新屋喜生/杉本たまえ/鷲見麿/林智子
2021年2月13日(土)~5月30日(日)
現代の情報社会において、私たちの身の回りには、様々な文字とことばが溢れている。街なかの標識・看板から新聞やテレビ・SNSに至るまで人が生きるなかで不可分である文字やことばであるが、そこには単なる情報伝達の手段を超えて、言霊といわれるように、“発し語り記す”人間の思考や感情のみならず魂さえ宿すこともある。
文学に限らず現代美術やアール・ブリュットの表現者においても文字やことばを扱った表現は珍しくない。本展では、“視る読む聴く”をキーワードに、文字とことばの持つメッセージやエネルギー、手書きからデジタルによるタイポグラフィーとしての造形など創造性豊かな作品を幅広く紹介し、日常とアートについて再考するものである。
本展アート・ディレクター、美術家
今井祝雄