ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

  • Japanese
  • English
  • 中文
  • 한글

展覧会情報

これまでの展覧会

以”身”伝心 からだから、はじめてみる

2018年9月22日(土)~11月25日(日)

本展に出展する8組の作者は、絵画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスの美術の領域から、オーダーメイドの車いす製作といった福祉の領域まで、それぞれの方法で身体に向き合っています。彼らの表現や製作は、身体を巡る様々なテーマ――身体に滲む自己のルーツ、身体で感得する非言語的な感情、身体を駆使した更なる表現の可能性――について考えるきっかけを与えてくれます。
一方で、現代は科学技術のめざましい進展によって、あらゆることがオートメーション化されたり、デジタル上で処理されることにより、日常の暮らしから物理的な身体性は減少しているといえます。そのような時代を迎えた今、ひたむきに身体やその感覚と向き合うことで生まれる作者の表現は、私たちに原初的な体験をもたらすのではないでしょうか。
なお、本展では、実際に手で触れたり、耳で聞くことで、身をもって味わうことのできる体感型作品も展示します。

  • →イベント
  • →作家・作品情報
  • プレス資料
会場【第1会場】ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市永原町上16[旧野間邸])、【第2会場】奥村家住宅(滋賀県近江八幡市永原町上8)
開館時間11:00~17:00
休館日月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料一般300円(250円)、高大生250円(200円) ※中学生以下無料 ※障害のある方と付添者1名無料 ※( )内は20名以上の団体料金
■次の日程は無料で開館します。
・「八幡堀まつり」10月13日(土)、14日(日)18:00〜21:00
・「関西文化の日」11月17日(土)、18日(日)

■出展者
・第1会場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
草彅陵太、徳山 彰、菊池和晃+にしなつみ、H、森田 寅
・第2会場:奥村家住宅
伊藤賢士、鎌田紀子、米田 文

■主催
アール・ブリュット魅力発信事業実行委員会
構成団体:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(社会福祉法人グロー[GLOW])、滋賀県、滋賀県立近代美術館、近江八幡市、一般社団法人近江八幡観光物産協会、社会福祉法人愛成会、NPO法人はれたりくもったり、滋賀県施設・学校合同企画展実行委員会
■後援
滋賀県教育委員会、近江八幡市教育委員会
■協力
社会福祉法人青い鳥会 彦根学園、株式会社まっせ、医療法人明心会 柴田病院、株式会社 夢工房、社会福祉法人しみんふくし滋賀
■助成
平成30年度 文化庁 地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業

「“ボーダレス・エリア近江八幡”をみんなで作るプロジェクト」について

このプロジェクトでは、「観る」「創る」「繋ぐ」の3つのキーワードからなる誰もが体験参加できるプログラムを実施します。アート鑑賞や創作の楽しさを地域の方々などと共有することを通じて、誰もが芸術文化に触れることができる環境をつくり、地域全体へとつなげていくプロジェクトです。

関連イベント

出展者

伊藤賢士 Ito Kenshi

≪女性≫制作年不詳

東京都在住 1969年-

女性のヌードを描く伊藤は、身体そのものを大胆に表現している。身体のフォルムに、官能性と美しさを感じていると思われる。身体のラインをパステルで黒々と野太く擦り込み力強く際立たせていることからも、フォルムに並々ならぬこだわりが読み取れる。

鎌田紀子 Kamada Noriko

≪大きいひと≫2011

岩手県在住 1971年-

大学で彫塑を学んだ後、手縫いの人形をつくりはじめた。「人の形を作ることに興味がある」という鎌田の人形は、目や歯、爪など鎌田が気になるという体のパーツが誇張され、かつ念入りに制作されている。「畏れ」や「気持ち悪さ」を感じる者も多いが、鎌田がつくる人形には中毒性があり、見続けているとどこか愛おしさや愛着も感じられてくるのもまた事実だ。

菊池和晃+にしなつみ Kikuchi Kazuaki + Nishi Natsumi

≪KISS-Constantin Brancusi-≫2016 撮影:山﨑永友

京都府在住 菊池和晃1993年-、にしなつみ1992年-

ブランクーシや、マグリット、クリムトなど美術史における代表的な作家が表現してきた男性と女性による“愛のカタチ”を着目し、引用、再演するアーティスト・ユニット。パフォーマンスとして、ラジカルかつユーモラスに表現することで、アートと愛の関係性を現代の視点で解釈しようと試みている。

草彅陵太 Kusanagi Ryota

≪無題≫2016頃

岩手県在住 1988年-

部屋には日々、トントントン……と、リズミカルで小気味よい音がこだましている。草彅が紙面にペンを打ち付けている音だ。ペン回しに近い要領で指にスナップを効かせ打ち付けていく。夕焼けの風景のようにも見えるが、そうした意図はない。音、そして指に伝わる身体感覚を楽しんでいるのだろう。

徳山 彰 Tokuyama Akira

≪無題(帽子を被っている人物)≫制作年不詳

滋賀県在住 1939年-

徳山が視力を失ったのは約60年ほど前のこと。オート三輪やちゃぶ台、アイスキャンディー売りなど、いずれも遠い時代を思い起こさせる造形を数多く制作している。記憶の中の情景を反芻し、今度は触角を通じてその憧憬を捉えなおそうとしているように思える。視覚と触角、脳と手、記憶と物質を結ぶ、回路の不思議さに驚きを禁じ得ない。

H

≪無題≫2011~

富山県在住 1949年-

温厚な性格のその人は自らが入院する病室でノートに不思議な記録を書いている。記すのは、今、自分の身体感覚への刺激に関する記録である。背中の手が届かないところがかゆくなったり、少し頭が痛くなったりといった、誰でも感じることがあるちょっとした違和感や異変を、超自己流に解釈して綿密に記録している。身体に起きたリアルな異変とそのアウトプットの関係がとても興味深い。

森田 寅 Morita Tora

≪姿勢保持装置≫2012

福島県在住 1955年-

森田は、自身が代表を務める「株式会社夢工房」において、座位保持装置や車椅子などの補装具を、使用者一人ひとりの身体に合わせ、フルオーダーで製作している。今展では、森田によって製作された実物を触って体感できるよう展示するとともに、車椅子を中心とし、使用者、支援者、家族などの関係性が垣間見える、写真も併せて展示する。

米田 文 Yoneda Bun

≪赤≫2000

石川県在住 1975年-

動物や植物などを題材に、思わず手に取って見入ってしまうようなユニークな作風で活躍する米田。作品を構成する小さな「うず」は、まるで無限に増えてくようで、かつ引っ付きあい、一つの大きな形を成している。気が遠くなるような制作から生み出された≪うずまきさん≫は、当時の米田にとって分身であり残骸であり友でもあったという。

NO-MA展覧会情報に戻る

ご展覧会情報

文字模似言葉(もじもじことのは)

2021年2月13日(土)~5月30日(日)

現代の情報社会において、私たちの身の回りには、様々な文字とことばが溢れている。街なかの標識・看板から新聞やテレビ・SNSに至るまで人が生きるなかで不可分である文字やことばであるが、そこには単なる情報伝達の手段を超えて、言霊といわれるように、“発し語り記す”人間の思考や感情のみならず魂さえ宿すこともある。
文学に限らず現代美術やアール・ブリュットの表現者においても文字やことばを扱った表現は珍しくない。本展では、“視る読む聴く”をキーワードに、文字とことばの持つメッセージやエネルギー、手書きからデジタルによるタイポグラフィーとしての造形など創造性豊かな作品を幅広く紹介し、日常とアートについて再考するものである。

本展アート・ディレクター、美術家
今井祝雄

  • NO-MA 公式 twitterページ
  • NO-MA 公式 Facebookページ