ボーダレス・アートミュージアム NO-MA

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NO-MAについて

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コンセプト

NO-MAの特徴

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAは、滋賀県近江八幡市の歴史ある重要伝統的建造物群保存地区にあり、昭和初期の町屋を和室や蔵などを活かして改築し、2004年6月に開館した、社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~※(旧 滋賀県社会福祉事業団)が運営するミュージアムです。

このミュージアムの特徴は、障害のある人の表現活動の紹介に核を置くことだけに留まらず、一般のアーティストの作品と共に並列して見せることで「人の持つ普遍的な表現の力」を感じていただくところにあります。このことで、「障害者と健常者」をはじめ、様々なボーダー(境界)を超えていくという実践を試みています。

※2014年4月、滋賀県社会福祉事業団は社会福祉法人オープンスペースれがーとと一つになりました。

NO-MAの誕生

滋賀県では、戦後まもなく「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄氏や田村一二氏、池田太郎氏たちにより創設された近江学園で、粘土を利用した造形活動が始まりました。

滋賀県内の福祉施設において長年取り組まれてきた、障害のある人の造形活動が発展して行く過程で、「滋賀県内に障害者の作品を常設できる空間・建物を」というニーズが県全体に高まっていきました。それを受け事業化された「障害者常設ギャラリー構想」では、展示空間の整備についての検討がなされ、物件の候補として挙げられたのが近江八幡市の伝統的建造物群保存地区の永原町で空家になっていた築80年の町家「野間邸」でした。

名称のNO-MAは施設の大家さんの名前から、ボーダレスは、「福祉と文化との交差」「アートとまちづくりとの協働」「障害の有無」という境目を超えた魅力ある場所をめざしていることにちなみます。

こうして2004年6月、滋賀県社会福祉事業団(現 社会福祉法人グロー(GLOW)~生きることが光になる~)が企画・運営するギャラリーとして、「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」が誕生し、2007年春には、滋賀県教育委員会から博物館相当施設の指定を受け「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」に改称しました。

海外との連携プロジェクト

2006年から、アール・ブリュット・コレクション(スイス・ローザンヌ市)との連携プロジェクトに取り組み、2008年にはコラボレーション展「JAPON」展が開催されました。日本国内でも東京、北海道、滋賀を巡回する「アール・ブリュット/交差する魂」展を開催し、世界に向けて日本のアール・ブリュット作品を紹介しました。その後、「JAPON」展を見たパリ市立アル・サン・ピエール美術館の館長からの申し入れがあり、日本の作家63人、約800点の出展作品による「アール・ブリュット・ジャポネ」展が、芸術の都パリで開催されました。(滋賀県からは18人の作家が出展しました。)2010年3月24日~2011年1月2日まで開催されたこの展覧会で、日本の作品は好評を博し、12万人という多くの観覧者数を記録しました。その後、日本でも同展の巡回展が各地で開催されています。

「日本のアール・ブリュット」が海外で高い評価を受けたことで、メディアなどで広く紹介されるようになり、福祉、医療、美術といった分野の領域を超えて、広く一般に大きな注目を集めるようになっています。

【写真】「アール・ブリュット・ジャポネ」展のオープニング風景(パリ市立アル・サン・ピエール美術館) 撮影:大西暢夫

調査・研究

NO-MAでは2006年から2010年までの4年間、独立行政法人福祉医療機構の助成による「障害者の芸術作品調査研究事業」を実施し、これまでに全国32都道府県103名の作家の調査を行ってきました。「障害者の芸術作品」という調査ではありますが、その中には「アール・ブリュット」として評価されたものもあります。2010年にフランスで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展の出展作家63名のうち31名が、この事業において調査された作家でした。

2011年には、滋賀県アール・ブリュット推進事業(全国・アジア地域作品調査研究)により滋賀県内、国内そしてアジア地域において障害のある人等が制作する作品の調査を行っています。この作品調査は、アール・ブリュットを「美の滋賀」の一つとして発信している滋賀県との連携により、滋賀県内、国内、そしてアジア地域と幅広い地域から様々な方の協力により寄せられた作品情報を基に実施いたしました。

この事業は、新たな作家を見つけることだけにとどまらず、調査結果をまとめ、データベース化することで今後展覧会などを通じて広く社会に発信していく機会につなげることや、この調査を通じて出会った関係者同士のネットワークの構築を目的としています。

調査員は、NO-MAのアートディレクターはじめ、全国の福祉関係者や美術館関係者などに依頼しています。

※アール・ブリュットって?

「加工されていない、生(なま・き)のままの芸術」と意味する。フランスの美術家ジャン・デュビュッフェが提唱したもの。美術の専門的な教育を受けていない人が、伝統や流行などに左右されずに自身の内側から湧きあがる衝動のまま表現した芸術のことを指す。

ご展覧会情報

次の展覧会

キュレーター公募企画展「大いなる日常」

2017年2月18日(土)– 3月20日(月・祝)

表現するという行為は、誰のものなのでしょうか?何かを表現するということは、限られた人に許された行為ではなく、無意識のうちに誰もが行っていることです。その人にとっては切実な習慣や愛着、ささやかなこだわりが、他の人にとって “表現” として発見されることもあります。また、ひとりでにはじまる表現もあれば、誰かの存在があるからこそできあがる表現もあるのです。わたしたちは自分以外のものと関係を結びながら日々生きていますが、表現においても、それは避けられない問題です。そして世界は、必ずしも人だけでできているわけではありません。この展覧会では、人や動物、植物、機械など、性質の異なる主体の恊働によるさまざまな表現を通して、表現のはじまりやそこにある他者との関係性のかたちを改めて見つめます。
Does creative expression belong only to a select few? Creative expression is not an act limited to artists and special individuals but it is something we all do unconsciously.Sometimes, our earnest habits, emotional attachments, or trivial obsessions can become a “creative expression” when seen through the eyes of another. Moreover, some creative expressions are made spontaneously on their own while others are made possible through the presence of another person. In our daily lives we form relationships with others, and this is also inevitable when it comes to expressing ourselves creatively. And our world does not consist only of the relationships between human beings. Observing acts of expression by humans, animals, plants, and machines
working together, this exhibition explores the origin of expression and the forms of relationships involved.

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