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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」9月第5週「現地リポート シガラキ・アートコミュニケーション~信楽の新しいエリアイメージを発信~前編」

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今週は滋賀県甲賀市信楽町からの現地リポートです。この町に、信楽の暮らしのブランドとしての価値に着目し、信楽の複合的な魅力、陶芸だけではない様々な魅力を編集するユニットとして「ROOF」というユニットが立ち上がりました。彼らが主催するアートプロジェクト、「シガラキ・アートコミュニケーション」は地元小学校とミシガン大学芸術学部のコラボレーションのほか、滋賀県立陶芸の森に滞在しているアーティストと、福祉施設である信楽青年寮の作り手の方々とのコラボレーションがあり、創作プロセスを通じて信楽の町の魅力を再発見するアートプロジェクトとなっています。プロジェクトが進む信楽の現場から、このプロジェクトに関わる人たちにお話を伺いました。


 山田晃嗣さん(左)石野敬太さん(中)

まずは、このプロジェクトの主催者であるROOFの代表、石野敬太さんにお話をお聞きしました。ROOFとは、信楽の新しいエリアイメージを発信していく編集ユニットです。石野さんが信楽町を出て外から信楽を見たときに、陶器以外にも面白い魅力があると感じたものの、その魅力を上手く外に発信できていないと感じたそうです。そのため、陶器以外の信楽のイメージを発信していきたいと考え、信楽に戻りROOFを立ち上げたそうです。
今回のプロジェクトでは、異なるタイプの作家がユニットを組んで共同で作品を作っていくことにも取り組まれていますが、言葉以外のコミュニケーション、創作というコミュニケーションを通して作品を作っていくことがテーマだそうです。信楽青年寮の作家と陶芸の森のレジデンスアーティストのユニットもあります。信楽青年寮の方は知的障害がありますが、色や粘土の手触りなどでコミュニケーションをとり、お互いの作品にインスピレーションを受けながら、制作しているそうです。現在、陶芸の森のレジデンスアーティストは信楽青年寮の作家がスケッチしたものを元にイメージを膨らませて造形にし、信楽青年寮の作家は粘土を素材としたオブジェのようなものを制作しているとのことです。制作場所は陶芸の森を借りており、これも信楽青年寮の利用者が信楽の町に出て、地域と関わるという一つの機会になっているそうです。

このプロジェクトに参加、全面的に協力している信楽青年寮を運営する社会福祉法人しがらき会の林晋理事長にも、このプロジェクトが信楽青年寮にもたらすものについてお聞きしました。池田太郎先生が信楽学園を作った時には、近江学園を利用する男性利用者が成人した後の就労場所、自立に向けての取り組みということでした。陶器職人に育てていくという思いがあり、創立後、町の陶器屋への就労という形が発展していきました。このような土壌が長くあったそうです。
当初、陶器を通した芸術活動は、お年を召されてリタイアした方々が関わることが多かったそうです。しかし、当時は田村一二先生がいらっしゃり、滋賀県は芸術活動について先進的な活動をしていました。滋賀県内のデパートや文化会館、各市町村の文芸会館などで障害者関係の作品展があり、一緒にやれたことがためになったそうです。
信楽の産業そのものが低調になっていて、信楽にお世話になったわれわれに何かできることがないか考えていたとき、信楽の町に出て働いていた人達が年をとり、アート活動が寮内作業として動き出しました。そこで、彼らの持ち味であるアートで国内外に信楽の町をアピールすることができるのではないかと考えたそうです。
信楽町の魅力発信の一翼を担う存在としての施設という認識が根付いていることが、林理事長のお話から伝わってきます。このことと、今回のアートプロジェクトがマッチングして面白い取り組みが始まっているのです。


放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週火曜日に更新されます)

来週も引き続きシガラキ・アートコミュニケーションの現場からのリポートです。次週は信楽青年寮の作家と陶芸の森のアーティスト等が作った作品が焼成される、陶芸の森からのリポートです。10月7日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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