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ラジオ番組「Glow生きることが光になる」10月第3週 「アール・ブリュットから垣間見る世界の秘密」鎌田東二さん 前編

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今週は、京都大学こころの未来研究センター教授の鎌田東二さんをゲストにお迎えします。鎌田さんは、宗教哲学者として数々の研究と執筆活動で知られている方です。また神職の資格を持ち、神道ソングライターとして作曲活動も行うとても多彩な活動をされています。そんな鎌田さんが、アール・ブリュットが織りなす世界観にも魅力を感じてらっしゃるということで、二回にわたって色々とお話を伺います。


鎌田東二さん(左) アサダパーソナリティ(右)

鎌田さんはたくさんの肩書をお持ちで、広いフィールドで活躍されています。そのうちの一つ、宗教哲学ということについて、お聞きしました。人間はこの世以外の世界、異界に関心をもつものだそうですが、そういった「超越」したものに思いを馳せてきたところから、そもそも「宗教」というものに関心を持ったそうです。「言霊研究」も宗教哲学研究者としての研究の一つだそうです。言霊は、我々が内部的に生み出すのか、降りてくるのか。そういうものが到来してくる感覚に関心があり、神話がどう生成され、どういう構図を持っているのかを研究されているそうです。
また、「翁童論」。誕生するというのは、ないものがあるように出てくること。何もないということは、宗教的にはない。生の縁におかれているものが、人間としてより超越的なものということを論じておられます。少し専門的で難しいように感じますが、具体例を伺うと、鎌田さんの論はとても面白いのです。

神職の資格もお持ちですが、それは水の神について研究する過程で吉野の丹生上川神社と縁が出来たことがきっかけだそうです。宮司がいらっしゃらず、祭礼が滞っている状況を知り、何か手伝えることがないかということで資格をお取りになったそうです。



鎌田さんとアール・ブリュットとの出会いは、作家の田口ランディさんがきっかけとのこと。ランディさんが10年近く前に「障害のある人が、素晴らしい独自の表現をしているのを応援していきたい」と言っているのを聞き、関心をもった。また、べてるの家(北海道浦河町)の活動にも同時期に関心を持ったそうです。
鎌田さんにとって、関心があることは「超越」ということ。アール・ブリュットには、このことを感じるのだそうです。身体も社会も違う形で生きていく、枠組みを超えていく力があると。現在はそこにある枠組みに合わせられることが優れているという風潮だが、それは馬鹿馬鹿しく、「多様性こそ生命」と言い切ります。すべてが枠組みに合っていったら、進化も突然変異も起きない。変調をきたすものが、次なる想像世界にいけるのではと思っているとのことです。
アール・ブリュット作品を見ていると、共感するものがいろいろあるそうで、その一つは、一言で言うと、ワンパターン。アール・ブリュット作品には、一つのディテールを繰り返し微細に繰り返す、反復という特徴を持つ作品も多いですが、この「反復すること」が「超越」の次元に入りやすいことなのだと言います。どういうことでしょうか?次週さらにお話しを伺います。

放送をお聴き逃しの方、カバーされていないエリアにお住いの方も是非Podcastからお聴きください。(音声は、放送後の翌週月曜日に更新されます。※祝日の場合は火曜日)

次週も引き続き、ゲストは鎌田東二さんです。10月23日(金)21:30~21:55 KBS京都ラジオです。

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